アルミ鋳物で制作したブラケットの応力解析です。ボルトはM12で,56[N.m]で締付けています。ブラケット本体とベースとの間には摩擦係数μ=0.15[-]の接触要素を貼り付けています。
ボルトに発生する軸力を再現していますので,ボルトの応力分布とベース板との接触圧力が計算できております。
鋼製M12ボルトを42[N.m]で締付けたときのねじ山の応力と接触面の圧力分布を求めました。ボルトの締結トルクは,ボルトに発生する平均応力が降伏応力の70[%]になるようなトルクとしました。いわゆる弾性締付けです。弾性締付けでもねじ谷底は降伏応力(235[MPa])を超え塑性変形していることがわかります。
一般的にはねじの最初の3山が荷重を負担していると言われています。ねじ山接触面の圧力と相当応力図を見ますとそのように思われます。