ルーバ―は光と音を遮る格子戸のようなものですが,風通しもよくなければなりません。図1に示します。
ルーバ―を音を遮るために使う場合の遮音性能をシミュレーションで予測しました。等価損失の測定法を以下に記します。
音響シミュレーションの解析モデルを図2に示します。上式の第3項がゼロになるように受音側の壁の吸音率を調整しました。
音圧レベルルのシミュレーション結果を以下に記します。
ルーバ―の隙間を小さくしたり空気の流れを迂回させると遮音性能は向上しますが,風通しが悪くなります。遮音性能と風通しは二律背反の関係にあります。流れのシミュレーションを行いました。解析モデルを下図に示します。
シミュレーション結果を以下に示します。圧力分布において上流の圧力が高いほど,流れの抵抗が大きいことになります。流体解析によって風通りの度合いを調べ,音響解析によって遮音性能を予測し,最適値を見つけることができます。